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日本語教室で学んだ挫折しない外国語の学習方法について

今日は日本語教室で学んだ挫折しない外国語の習得方法について。
日本に滞在する外国人に日本語を教える地域のにほんご教室のベテランスタッフの方から教わった方法です。

ポイントを先に書いておきます。

・読みと話すを最優先にして、書くことは一番最後に学習する。
・最低限の単語を(ひらがな)覚えたら、後は読みと話すをひたすら繰り返す。
・続けることが可能な事柄を繰り返して、言葉を覚える。
・新聞が読めるレベルになって始めて本格的に書く作業を始める。

日本語学校

まずは日本語学校についてご紹介します。
日本に滞在する外国の人が、日本語を勉強できる場所は大きく分けて日本語学校と日本語教室の二種類あります。
日本語学校とは、留学ビザ(在留資格)渡日した外国の人を対象とした日本語教育機関です。
こちらは大学や専門学校に進学を目標とした方が日本語の授業に付いて行けるレベルの日本語を勉強する教育機関です。
講師も日本語の教育法を学習した専門の日本語教師が授業を行います。

日本語教育と生活支援を行う日本語教室

にほんご教室は昔から日本に滞在する外国人向けに日本語を教えることと生活支援を行ってきました。

日本語教室とは

にほんご教室とは自治体(教育委員会)や地域のボランティアが中心になって渡日して来た外国の人に日本語を教える教室です。

こちらに参加する外国人は、日本人と結婚して配偶者ビザ(在留資格)を持っている人や家族滞在の資格、ワーキング・ホリデー、企業実習生など様々な方が日本語を勉強しています。

基本的に授業料は無料(ゼロ円)または低額(月に数百円くらい)です。
講師は基本的にボランティアが無償で行っています。
ボランティアによって運営されているので、日本語学校よりも授業の品質に差が大きい部分があります。

また教室ごと地域ごとの個性が強いという特徴もあります。
中には講師が日本語教師の資格者のみで構成されていて、日本語学校と変わらないレベルの授業が受けれる場所もあります。
日本語教師の資格は持っていなくても、教師の経験者が中心になって徹底的に日本語を教える教室も有ります。
また授業よりも外国の人と地域の人間との交流を目的としたサロン的な教室もあります。

大阪は外国人の日本語教育環境が日本で一番進んでいます。

実は大阪は日本語が話せない方への支援が妙に充実しています。
日本語が全く場合は梅田と難波に日本語教師だけで構成された日本語教室があります。
ここで日本語の基礎を勉強してから、地域ごとにある日本語教室に振り分けるシステムが完成しています。
日本語教育の充実ぶりは、大阪が日本で一番だと言われています。
又にほんご教室にはもう一つの顔があります。
来日した外国人が日本社会に溶け込むための生活支援も行っています。
今の特定技能ビザ制度で生活支援が義務付けられていますが、日本語教室は数十年も前から支援を行い続けてきました。

にほんご教室の学習方法

日本語を勉強するコツはとにかく挫折しないことにつきます。

挫折しない日本語の勉強方

ここから挫折しない外国語学習法についての説明をします。
挫折しない勉強方とは、挫折しやすいところは徹底的に避けて行くことです。
挫折しやすい部分は後回しにして、確実に継続できる事を何度も繰り返します。
最初に漢字を覚えるなどの書く作業は最後にするといいました。

これは教科書を見て漢字や単語を覚える作業が一番挫折しやすい所だからです。
漢字や単語を覚える場合は、単に読んでいるだけではダメです。

声を出しながら、ノートに単語を書き写して行く作業を延々と繰り返さないと覚えることは出来ません。
正直かなりつらい作業です。
何時間も繰り返していると手も痛くなりますし、声の出しすぎで、のども痛くなってきます。

また教科書で覚えてもすぐに使える場面に出くわす事が少なく、モチベーションが上がりにくい面があります。

日本語を読む・話すを最優先にする

私が所属しているにほんご教室のベテラン支援者(講師役)の人が行っている方法は、文書をひたすら声に出して読ませる方法を採っています。

学習者(外国人)にテキストを読んでもらって、それについて会話をするというスタイルで勉強しています。
ここで言うテキストは日本語の教科書から雑誌、新聞などその人のレベルや興味に併せて変えているみたいです。
これを延々と繰り返すことで日本語での会話を出来るようにしています。
外国(日本)で生活するためには、まず日本語が話せることが重要になってきますので、この様な学習方法をとられるのだと思います。
とりあえず会話することが出来れば生活に困ることは少なくなります。
分からない事があれば、人に聞く事で解決する事が多いからです。

最低限の書いて覚えることは必要

外国語(日本語)を覚えるのには、最低限の単語を知っておくことは必要になります。
日本語であれば平仮名など最低限の文字だけは覚えておかないと、読むことが出来ません。
この部分はやはり声を出してノートに文字を書く作業が必要になります。
全く書く勉強が要らないわけでは無いみたいです。
全員が高い日本語能力を求めている訳ではない
上で書いた遣り方は、日本語能力検定の合格を目指したり、TOEICの高得点を狙うことは難しいです。
これらの試験は書く作業を中心にしていかないと合格は難しいからです。
それでも話す・読むを最優先にした学習法のニーズはかなり強いです。

日本に滞在する外国の人が、高い日本語能力を欲している訳ではありません。
例えばワーキング・ホリデーで渡日(来日)した短期間だけ日本で生活する人は、最低限の会話できるだけの日本語が出来れば良いと言う人も居られます。
学校の三者懇談会の時に先生と会話が出来るようになりたいと言う人もいらっしゃいます。

日本語学習に完璧を求めない

語学の学習でよく言われている事ですが、完璧を求めないという事も重要なポイントです。
完璧に文法どうりに日本語を覚えてから、会話を始める方法をで学習をする方法では何時まで経っても日本語(外国語)を使えるようにはならないです。
文法がおかしくても言葉の意味が微妙に違っていても、気にせずに会話をして外国語を使って、間違っていればその時に修正するスタイルが大切です。
それに日本語のネイティブスピーカーである日本人も完璧な日本語を話せる人は殆ど居ません。

完璧な日本語の文書を書ける日本人もすごく少ないです。
完璧な日本語などと言うものは、私には使える自信は全くありません。

まとめ

最後にも一度まとめを書いておきます。

・読みと話すを最優先にして、書くことは一番最後に学習する。
・最低限の単語を(ひらがな)覚えたら、後は読みと話すをひたすら繰り返す。
・続けることが可能な事柄を繰り返して言葉を覚える。

基本的に出来ないことは、やらない事が挫折しないポイントです。

あとがき

私の所属していたにほんご教室は、ガッツリ系の教室ではなく、交流を主体とするサロン系の教室です。
それでも日本語能力試験(N1やN2)の合格者は意外と多いです。
学習者(外国人)の方が試験や検定の対策を求められた場合は、それに応じた学習法を取り入れていきます。
もっともN1やN2の合格できたのは学習者の方が、必死になって努力できたからです。
私達の学習支援者(ボランティア)は、出来る限りの応援することしか出来ないです。

帰化申請の動機書作成のために日本語を勉強する方や、日本語をもっと勉強したいけども先立つものがないという方は一度にほんご教室を見学してみてはいかがでしょうか

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