最近多くなってきた帰化申請の記事です。
帰化する際には3年間から5年間の出入国歴を履歴書その2と呼ばれる書類に記入する必要があります。
記入する際に参照するのが、パスポートの出入国のスタンプが押してあるページです。
丁度よい画像があったので掲載します。
丁度こんな感じにハンコが一杯押してあるページを見ます。
このスタンプを一個づつチェックしながら、帰化申請者の入国と出国歴をリストアップしていきます。
ぶっちゃけると・・・
これがメチャ面倒なのです。
日本語で書かれた物なら問題なくピックアップできます。
英語なら何とかなります。
中国語や韓国語でも、中国や台湾、韓国に行ったことは分かります。
しかしながら何処なのかも分からないケースがあります。
逐一その国を調べないと行けなくなります。
また申請者が殆ど外国に出ない人なら、すごく簡単です。
真っ白なページに片手で数えられる程度のスタンプなら、あっという間です。
海外出張の多い会社員などの出入国が多い人の場合は大変です。
揃えて押印されているケースは良いです。
手間は掛かりますが、リストアップすることが出来ます。
たまに重ねて押印されていたり、インクが薄くて何が書かれているか分からない場合もあります。
こうなっては完全にお手上げです。
こちらが推測して日付や国名を書くわけには行かないですからね。
この場合は法務省から申請者の出入国歴を取り寄せることで解決します。
正確な名称は出入国記録と呼ばれる書類です。
法務省の個人情報保護係という部署に郵便で請求します。
要は個人情報の開示請求ですね。
少し前までは必須書類だった出入国記録ですが。
今は必須書類でないですけども、実務上は取得が必須です。
出入国歴を正確に把握するには、この書類が一番確実です。
請求して2週間から4週間程度で返信が届きます。
結構時間が掛かりますので、比較的早い段階で請求しないと間に合わなくなります。
後はゴールデンウィークや年始年末は、非常に時間がかかりますのでご注意あれ。
一度、12月15日くらいに郵送して、見事に正月休みに引っ掛かり届いたのが1月の中旬だった痛い経験があります。
2012年以降に入国した人の場合、出入国記録で日本の住所歴もカバーできます。
履歴書その1を作成するのに非常に便利な書類です。
帰化申請する人は十分に注意しましょう。