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行政書士の一人事務所は選択と集中が必要不可欠

行政書士の選択と集中

今日は行政書士業務で感じる事をお話ししようと思います。
1人事務所で手を広げ過ぎると、儲からなくなるですね。

行政書士は業務の幅が広い。
広すぎると言っても良いでしょう。

許認可だけでも、建設、宅建、産廃、最近ならドローン。
他にも風営、飲食店、民泊、農転など。

入管系だと、国際結婚、帰化、永住、就労ビザ、特定技能、経営管理…
民事系なら相続・遺言、内容証明系。

経営支援系なら、資金調達、補助金関係。

どの分野も奥が深いものです。
勉強するだけでも大変ですね。

厄介なこと(有難い事)に集客経路も客層もバラバラ。

1つの分野に長けた人でも他分野に参入すれば新人に毛が生えたレベルに。
(某大手法人が他分野参入して撤退した事例も)

話を戻します。
都市部では色々やりまっせ系は厳しいと思います。
(地方は総合的な事務所が多い印象ですが)

私もそうなのですが…
1人事務所で色々と手を出す理由は、取り扱っている業務だけでは儲からないから。

集客にお金を使いたくないから。
商品のラインナップを増やしてカバーする事に。
ハッキリ言うと地獄への超特急だと思います。

まずは商品力が向上しません。
商品力の弱さに裏打ちされた顧客満足度の低下。

業務の幅を広げると、カバーする範囲が広がっていきます。
許認可を管轄する業法も定期的に改正されます。
それを追いかけるだけでも大変過ぎる。

毎回違う業務が来るので、その都度勉強し直すことに。
色々な教科書や手引きを読むけど、中途半端な理解しかできない。

一つ一つ調べながら仕事するので。
申請書を作成するにも時間がかかります。

中途半端な理解しかないので、細かい部分までフォローできない。
細かい所でミスが発生する原因に。

結果的に作った書類に不備があり役所に受理されない。
不備の修正をするために顧客に余計な手間を掛けさせる。

商品力が弱いから顧客満足度が落ちる。
頑張って仕事しても1回で客に切られる。
その結果として、リピートや顧客からの紹介が来ない。

仕事が積み上がらないから、新規の顧客を追いかけ続ける。
行政書士の集客はそんなに簡単ではない。

1つの分野だけで生活できる業務量が獲得できない。
他の儲かりそうに見える分野に手を出す。

色々なジャンルに手を出す人は、大体この流れを進みます。

さらに集客にかけるリソースも分散します。
例えば集客用ホームページに費やせる時間が少なくなります。

集客用のHPを作るには、時間がかかります。
業務の片手間に行えるほど甘い世界では無いです。

新規で作ったHPが軌道に乗るのは、最低でも半年から1年はかかります。

ある程度の仕込みが出来れば、作成に取られる時間は減りますが。
初期段階はHP作成だけに集中する必要があります。

時間が掛けられないならお金を掛ける方法があります。
資金繰りが厳しいと、効果がでるか分からない物に投資できません。

結果として時間を掛けた割に問い合わせが来ないHPが完成。

また広告を打つにも集中投下できないので成果が出ない。
(広告は継続して出さないと効果が出ない)

無駄な広告費を垂れ流して、広告では仕事が来ないと諦める。
出来る限り無料の集客で済まそうとHP制作を頑張る。

1人事務所でのボトルネックは時間です。
行政書士は労働集約型の仕事です。
多品種少量展開したら、各個撃破されます。

出来る限り業務の幅を広げない事をお勧めします。
本当にエライ目に遭いますので。

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