留学生アルバイトに長く働いてもらう方法(日常生活のフォロー)
こんにちは元コンビニ店長の行政書士です。
今回も留学生アルバイトさんシリーズです。
留学生アルバイトさんに定着してもらう方法に、彼らの生活面のフォローがあります。
留学生に対する生活面のフォローの重要性
留学生に限らず日本で暮らしている外国人は慣れない海外(日本)での生活で、大きなストレスや不安を抱えていることが多いです。
例えば病気になったや何らかの問題やトラブルやに巻き込まれた時に、頼れる存在の有無で彼らの不安やストレスは大幅に軽減することが出来ます。
店や会社の人間が彼らの生活上で疑問や問題が発生した場合に、相談できる場所になれた時こそ、お店や会社は単なるバイト先では無くなります。
留学生アルバイトさんにとって、生活上で欠かすことが出来ない重要な場所となる事で定着を図ります。
具体的に何をすれば良いのか?
外国人スタッフの生活面のフォローといっても、何から何まで面倒を見る必要はありません。
人の生活の全てをフォローすることは不可能です。
店やそこで働いている人には、出来ることに限界があります。
具体的に出来る事として、風邪を引いた時には薬や病院のことを教えたり、頻繁に声掛けを行うなどを出来る事をコツコツと行いましょう。
ポイントは何かあったときに相談に乗ったり、気を掛けるなどサポートする姿勢が大切です。
これは外国人スタッフに限らず、日本人のスタッフに対しても同じ事が言えます。
特別に難しく考える事は無いと思います。
日本語(大阪弁)を教えるのも立派なフォローです。
生活面のサポートには、日本語の指導やフォローも大切です。
これも外国語習得や日本語教師の資格を取ってとか、難しいことを考える必要は無いです。
アルバイト先で行う日本語のフォローは、日本語学校で学ばないけれど仕事をする上で必要な言葉をメインに教えていけば良いです。
例えばコンビニ、飲食店などの接客業であれば、接客用語や商品の名前、備品、食器や食材の名前などを中心にすると良いと思います。
大阪で生活する外国人にとって意外と大変なものが大阪弁です。
日本語や大阪弁のフォローも立派な留学生への支援につながります。
日本語学校などでは、標準語を教えると思います。
基本的には大阪弁を勉強しませんし、教科書にも大阪弁の解説は載ってません。
そのため日本に来て日が浅い外国人はかなり戸惑うみたいです。
私は仕事の傍ら外国人の方に日本語を教えるというボランティアをしております。
その場で大阪弁は難しいという話題が頻繁に登場します。
大阪弁と標準語のイントネーションの違いや独特の表現がよく分からないと仰ります。
大阪で生活する限り大阪弁からは逃れられません。
大阪弁を教える事も重要な日本語のフォローです。
ビザに関する援助
日本で生活している外国人は、ビザ(在留資格)を持っています。
コンビニや飲食店で働いてくれる外国人スタッフの大半は留学生です。
ビザの期間と在学期間が一致しているとは限りません。
例えば4年生の大学生でも留学ビザは2年だったりすることが多いです。
さらに留学生がアルバイトをする場合には資格外活動許可が必要になります。
彼らが働いているうちに、ビザの有効期限が切れてしまうことがあります。
その際にビザの更新や延長が確実に行われているかを知っておくことが大切です。
面接時ではビザの有効期間を見てその時は大丈夫だと思っていても、気が付けば有効期限が終わっていた何てこともありえます。
そうなると、いきなりビザが切れたので、国に帰りますと言われて突然に職場から居なくなってしまう可能性もゼロではありません。
この様な突然の退職リスクを防止するために、ビザ(在留資格)や資格外活動などの更新や延長について外国人スタッフ本人任せにせずにお店のほうでも、ある程度は把握しておく必要があります。
この場合、ビザ(在留資格)が切れる2ヶ月前に外国人スタッフさんにお知らせをするなどのフォローをすると良いです。
他にも例を挙げますと色々ありますが、外国人スタッフの生活面のフォローをすることで、彼らが生活上で余計な不安を抱えずに働ける環境を作り出すことで、定着を図ることが出来ます。
逆に留学生アルバイトさんから教えてもらうことも
留学生バイトの方から、逆に色々なことを教えてもらうこともあります。
日本人とは異なる文化で育ってきた彼らの言葉は勉強になります。
日本人の多くは周囲に日本人しかいない環境で生活することが多いです。
日本人同士だと当たり前のように伝わることが全く通用しないことがよくあります。
異文化に対する理解が不十分だと痛感させられる毎日です。
自分がいかに狭い世界で生きてきたのかを実感させれます。
留学生を通じて外国の人が何を欲するのかの手がかりを得ることもあります。
商品でも彼らが欲しいけども置いてない商品があると聞くと、そこにヒット商品の可能性があります。
他所に置いてないということは、自分のところで販売すると留学生と同じ国の人が買いに来てくれる可能性が高いです。
来客数のアップで店の売り上げも上がったことがありました。
外国人は契約に対して非常にシビアです。
日本の大学院で学ぶ留学生の方に残業をお願いしたことがありました。
彼は契約に残業することは書かれていないと仰ってきました。
自分たちの契約に対する曖昧な態度は良くないことを教えてもらいました。
この時の経験から留学生アルバイトさんに限らず、バイトに来る人には詳細な労働条件を教示するようにしました。
以上、留学生アルバイトさんに長く働いてもらう方法でした。
これらのお店で働く留学生のアルバイトさんの生活面のフォローなどは、コンビニで留学生アルバイトさんと働いてきた経験や日本語教室で彼らの日本語支援をやっている関係もあり私の得意分野でもあります。
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