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上手に怒られるための4つのお作法について

元コンビニ店長の行政書士です。

人を叱ることは難しいです。

仕事で何かの失敗やミスをした人を注意したり、叱ったり怒ったりする事はとても難しいです。
今のご時世、下手に叱責するとパワハラ扱いされる可能性がありますからね。
部下や後輩とトラブルを起こす人物と評価されると、出世やボーナスの額にも影響します。

その為か明らかにダメなことをしていても、軽く注意するだけしかしない上司が非常に多くなった気がします。

書店には叱り方のついての書籍が売られているくらいです。
また新入社員の研修で「怒られ方セミナー」なる講義を行っているコンサルタントも居られます。

同時に上手に怒られる事も意外と難しいです。

上手に怒られる方法

店長がアルバイトなどのスタッフを叱る方法ではなく、叱られる側について書きます。

怒られた経験がない

近年では家庭や学校で怒られる機会が少なくなりました。

原因は社会環境や家庭の環境など色々な事柄が、複合的に絡み合っております。

それはともかく学校や家とは違い仕事をしていると必ず怒られる機会はやってきます。
一番良いのはミスをしない事ですが、人は誰しも失敗をします。

怒られた経験がないと、叱られた事実を受け入れる方法がよく分かりません。

それゆえに対処法や立ち直り方が分からない為、逆ギレをしたり必要以上に落ち込みます。

逆ギレした結果、怒られた人は仕事を辞めざるを得なくなったり、必要以上に落ち込んで仕事に集中出来なくなることも。

向こう側は良い仕事をしてもらいたいから、成長してほしいから怒ったのに・・・
相手をパワハラで辞職に追い込む羽目になっては何とも悲しい話です。

上手に怒られる方法を知っておかないと、人間関係も円滑に進めることも難しくなります。
また仕事を長続きさせることも困難になります。

怒る事は教育であり一種のコンサルティングだと思います。

私の個人的な考えですが、相手を叱る事はコンサルティングであると考えています。

仕事をやり方を間違えて事故になってしまうと、会社に損害を与えてしまったり多くの方に迷惑をかけてしまいます。

そこで失敗した人を怒る事で、同じ失敗をしないように教育します。

同じ失敗をしない様にするためには、失敗した原因を理解する必要があります。
それを淡々と説明しただけでは、印象に残らないで、また同じ失敗を繰り返す可能性があります。

強い口調で叱ったり注意をしたりする事は、失敗した人の心に強い印象を植え付ける為に行われます。

同じ失敗を繰り返してもらいたく無い、仕事が出来るように成長して欲しいという想いで、上司はあなたを怒ります。

怒ったり叱ったりする事は、間違った仕事のやり方を正しいやり方に修正するコンサルティングであると考えると、怒られる事も悪くないと思います。

もっとも怒られている時には、そんな事は思えないですけども。

上手に怒られる方法

素直に謝ろう

上手に怒られる4つのお作法

上手に怒られるための4つのお作法を箇条書きで書きます。

この4つが出来れば必要以上に怒られた事に対処ができるのではないでしょうか。

・言い訳をしないでまずは素直に謝る。

・叱られて反省している態度をとる。

・同じ失敗を繰り返さないようにする。

・怒られた事を引きずらない。

素直に謝る事

怒られた時の鉄則として、まずは素直に謝ります。

 

この時のポイントは失敗した原因を必要以上に語らずに、とにかく謝る事です。
怒られている時に説明をしても、自己弁護や言い訳になってしまいます。

原因を詳細に説明するのは、怒っている相手が説明を求めてきてから始めます。
その前の説明は相手の怒りを増加させてしまいます。

すみませんでした!

と潔く謝る事が大事です。

反省している態度をとる

怒られている間は、反省している事が分かるような態度を維持した方がよいです。

ふて腐れたり無表情でいると叱っている方は、反省していないとみなされる確率が上昇します。

「自分が怒られている事が分かっていないのか」

と思われてしまう可能性があります。

もしくは自分のした事が理解していないと判断されるかも知れません。

怒っている人はますますエキサイトしてきます。

心の中では反省していても態度で表現しないと、相手には伝わらないです。

失敗した事の対策をとる

次は同じ失敗を繰り返さないようにするについて、

強く怒られる場合、大抵は同じ失敗を繰り返してもらいたく無いから強く叱ります。

怒られた事に関する失敗を複数回以上繰り返してしまうと、今度は叱責ではすまずに懲戒処分を課されてしまう可能性があります。

それに同じ失敗を繰り返していると、あなた自身も成長する事が出来ないです。

それに貴方の信用も失ってしまいます。

二度と同じ失敗を繰り返さないようにするために、何が原因で失敗をしたのかを考えて、対策をとる必要があります。

場合によっては、失敗の原因を文書(顛末書や始末書)にして提出することを求められる場合もあります。

以前に顛末書について書いた記事があります。

この記事にご興味のある方は、URLのテキスト、若しくはタイトル名の入った画像にリンクを貼ってますので、クリックすると読むことが出来ます。

記事のタイトル 顛末書(てんまつしょ)・始末書を書いてもらい提出させる理由について

URL http://p2miyakojima.net/ 

こちらの記事もお読みいただけたら、私はとても嬉しいです。

怒られた事を引きずらない

怒られた事を引きずらないことも、怒られ上手に必須のスキルです。

しつこい様ですが、怒る・叱る目的は同じミスを繰り返さないように教育することです。

怒る事で貴方を落ち込ませたり、心に傷をつけて苦しめるのが目的ではありません。

一部の意地悪な人は相手を潰すために、大声を出す人がいます。
この場合は上司に相談するなりして対策をとるしかありません。

もっとも上の人が何もしてくれないならば・・・
新しい仕事を探したほうが良いでしょう。

それはともかく必要以上に落ち込まれてしまうと、注意する方も必要な注意をすることが出来なくなってしまいます。

必要な注意を受けられないと、自分が間違ったやり方で仕事をしている事に気づけないまま、仕事を続けてしまう羽目になります。

その結果小さなミスで済んでいたことが、大きな失敗や事故につながる可能性があります。

人は怒られなければ成長できない

人は怒られることで、成長できるのだと私は思います。

怒られるからこそ、自分が間違った考え方や方法で仕事をしている事に気付かされます。

もし誰も叱ってくれなければ、自分の誤りを知ることが出来ません。

ですから私は怒るという行為は教育であり、コンサルティングなのだと考えています。

以前に何かの書籍にこの様なくだりが有りました。

「どうして? 私を怒らないのですか?」

「どうして私が無料で貴方をコンサルしなければいけないのですか?」

これは仕事で失敗をした人にかけられたセリフです。

ずいぶん昔に読んだ本なので、題名も作者も忘れてしまいましたが、とても印象深い言葉です。

このセリフが叱るという意味を的確に捉えた言葉であると思いました。

怒ってもらえる内が華です。

パワハラやセクハラなど意識が高くなった現在・・・
他人を怒ることには非常にリスクの高い行動になってしまいました。
自分の身を危険に晒してまで叱ってもらえることは幸せな事かも知れません。

またある程度の年齢になると、間違ったことをしても誰も注意してくれません。
裏でアイツは馬鹿をしてると陰口を叩かれるだけ。
大失敗して陰で笑われるのがオチです。

自分が間違った方向に進もうとするのを体を張って止めてもらえるのは有難いことです。

以上、上手に怒られるための4つのお作法についてでした。

訪問者の皆様には、篤く御礼を申し上げます。
今日もブログをお読みいただきまして、ありがとうございます。

 

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