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留学生アルバイトを雇用する際、労働条件は必ず書面で説明する

留学生アルバイト受け入れの事前準備
外国人スタッフを採用する際に問題やトラブルを防ぐために最初にすること採用直後の対応です。

特にお店側と外国人スタッフとの解釈や考え方の違いで、問題になりやすい事は「労働条件」です。

労働条件が問題になる理由

労働条件は留学生アルバイトの給与や待遇に直結するため、彼らにとって非常に重要です。

例えば
・時給はいくらなのか
・残業代はキチンと支給されるのか?
・勤務期間に応じて昇給はあるのだろうか?
・お店や会社で働く場合の制服や作業靴は支給されるのか、それとも自費で購入か?
・制服は会社でクリーニングに出すのか? 自分で洗濯か?
・飲食店の場合、まかないが有るか?

などなどかなり細かい条件まで気にする傾向があります。

日本人ならコンビニや飲食店のアルバイトの条件はどこも同じだと思っていても、日本の習慣に詳しくない外国人とって、気になるものです。

労働条件の説明が不十分であると

留学生がアルバイトをする場合、入管法などでバイトが出来る時間に制約があります。

母国の親族からの仕送りだけでは生活できない留学生にとって、自分の生活に直結するのが労働条件です。

「お金を稼ぐこと」に必死にならざるを得ない留学生アルバイトに対して、労働条件の説明や理解が不十分であると、アルバイト先のお店や会社が法的にも相場的にも適正な待遇で雇用していても、それが伝わっていないことが多々あります。

その結果として留学生のアルバイトさんは「自分は外国人だから、不当に安い給料でこき使われている」と不信を抱いてしまいます。
彼らが自分の労働条件に不信を抱いた結果、突然来なくなったり等の労働トラブルの原因になります。

労働条件は書面でしっかり説明する

留学生アルバイトの雇用は文書で行う

留学生にアルバイトをしてもらう際には文書で説明する。

留学生のアルバイトを採用する場合、面接や雇用契約を締結する際に、お給料や労働時間などのアルバイトとしての基本的な労働条件の他、上記のような日本人なら説明するまでも無いような細かい内容のことも彼らが理解できるまで説明が必要です。

留学生アルバイトへの説明用に「労働条件通知書」を作成して彼らに交付します。

可能であれば日本人用の通知書を留学生専用の通知書にカスタマイズしてください。

外国の方専用に作る場合のポイントは、 日本人向けのものよりもっと細かい条件を付したり、 分かりやすい簡単な日本語で文書を書いたり、イラストやフリガナを多用すると良いと思います。

この様に留学生バイト専用の書面があると労働条件の説明が容易です。

また書面を通じて説明をすることで、店側と留学生の見解の相違による誤解が生じにくくなります。

しかしながら、通知書を持って説明しても完全に相手が労働条件やお店のルールを完全に理解することは難しいと思いますので、通知書や雇用契約書に微妙な部分については、日本語が優先する旨の文言を入れておくことをおススメします。

日本人相手でも相互理解が難しいのですから、文化的背景が異なる人だと尚更ですね。

労働条件通知書を留学生アルバイトに交付する

労働条件通知書に記載する基本的なものを挙げておきます。

1  雇用契約期間

2  就業の場所及び従事すべき業務の内容

3  勤務開始時間

4  始業・終業時刻及び休憩時間

5  所定外時間労働の有無(残業が有るか否か)

6  休日

7  休日が変更される場合は、変更する旨

8  祝日勤務の有無

9  休日労働の有無

10 休暇及び休業(有給休暇の有無)

11 給与

12 基本賃金 時給●●●円

13 諸手当の有無(通勤手当・食事手当て)

14 給与計算期間

15 給与支給日

16 給与の支払い方法(振込み・手渡し)

17 雇用契約期間の更新

18 退職に関する事項(退職は何時までに申し出るか?)

19 その他(書面に書ききれない場合は、別紙記載とする)

20 外国語と日本語の通知書の解釈が異なる場合は、日本語の文書を優先する旨

取り敢えずこれくらいは記載した文書を作成されると良いかと思います。

さらにこの他に制服のクリーニングや食事がある場合など店や会社に応じて、雇用条件通知書に付け加えると良いです。

作成した通知書を元に説明を

作成した通知書を元に、面接時や採用後の雇用契約を結ぶ段階で留学生アルバイトに説明をすることで、お店のルールや雇用条件の聞き逃しや、勘違い、理解が不十分であることから生じる誤解を軽減することが出来ます。

説明が終わった項目ごとに相手が理解しているかを確認することも非常に重要です。
確認の方法は説明した項目ごとにサインをもらうなどすると良いです。

たまにですが、説明したことをキチンと分かっていなくてトラブルになる場合があります。
こっちがキチンと説明したと言っても「聞いていない」と言われる可能性が高いです。

お互いが気持ちよく仕事をするためにも、お店のリスク管理のためにも説明は絶対に欠かせません。

今日もブログをお読みいただきまして、ありがとうございます

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