コンビニの店長を引き継ぐ時に確認する6事項

コンビニ店長を引き継ぐ

はじめに

先日、この様な質問がありました。

とある事情によりコンビニの経営を引き継ぐことになりました。
もしよろしければコンビニの経営についてお話しをお聞きしたいと思います。

頂いたコメントの表現や特定できるような部分はカットして掲載させていただきました。

この様な質問がたまに寄せられます。
今回はコンビニの経営を他社から引き継ぐことになった場合に行う事を掲載します。

箇条書きでのまとめ

既存店のコンビニ店長になる場合

既存店のコンビニ店長になる場合に確認したい内容。

・店舗の周囲にある建物や人の流れを把握する。
・学校や公共施設、地域内のお祭りやイベントのスケジュールが手に入るならば、入手と入手先の確認。
・実際にお客として店舗に訪問する。
・店舗の財務状況の把握 。
・実際に働いているスタッフの動向を確認する。
・スタッフの影のリーダー探す。
・店舗で何が売れているかを確認。
・店長就任後は、暫くは何もせずに様子見
・店長のカラーを徐々に出していく。

順番は変動するかもしれないですが、大体この様なことをするだろうと思います。
後は各人の状況に応じて、調査項目を増やしたり、減らしたりすると良いです。

店舗の商圏の調査

まず最初に行う事は店舗の商圏範囲内の調査を行います。
おそらく前任のオーナーさんや本部のスタッフから店舗の立地については、ある程度お話を聞くことになります。
ですが商圏の調査は実際に自分の目で確認した方が良いです。

立地条件は時間の流れとともに変化していきます。
長く店舗を運営していますと意外とその変化に気が付かない事が多いです。
また本部のスタッフの方も多くの店舗を担当している為、個店の立地状況を明確に把握しているとは限りません。

出来るならば住宅地図と道路地図の両方を使って行います。
チェックするポイントはその立地の性質です。

店舗の商圏はコンビニの場合、店舗を中心として半径500メートルと言われております。
しかし立地の状況ではかなり変動してきます。

例えば都市部などのコンビニ等の競合店が多数ある激戦区では、半径100メートル前後まで減ってしまいます。
まず調べる事は地図で大まかな立地の性質を見ます。

住宅立地なのかオフィス立地なのか工場などが多いのか、公共施設、学校、駅までの距離を押さえます。

この時に参考になるサイトがあります。
サイト名 出店戦略情報局 

https://storestrategy.jp/

このサイトでは全国の主要駅の詳細な情報が手に入ります。

例えば500メートル、1キロ、2キロ圏内の人口や人口比率、年齢層、昼間人口、世帯数や世帯所得などなどの情報を無料で手に入れる事が出来ます。

かなり重たいサイトで直ぐに開かないのが欠点です。
見れるのに時間がかかるので、サイトが閉鎖されたのではないかと思うくらいです。
ダメな場合は、SEOチェキに当該URLを入力して、そこから入って見てください。

次に実際に店舗の周りを歩いてみて人の流れを把握します。

この時に徒歩だけでなく、自転車や車を使うとより良い情報が手に入ります。
徒歩と自転車、乗用車では商圏の見え方が随分と異なってきます。

私が運営していたコンビニはターミナル駅の近くで会社のオフィスが結構ありましたので、オフィス立地と考えていました。

実際には道を一本入ると古い住宅もたくさんあり半オフィス・半住宅立地でした。
自分で歩いてみる事で住所や地図上での先入観が覆されることが多いです。

意外と重要なのが信号の位置です。

コンビニは半分は立地で勝負が決まると言われております。
信号一つあるか無いかでも来店者数は大きく変わります。

信号は人の流れを分断してしまいます。
経験上、自店の近くに信号があって、信号の前に競合店があるとかなり厳しい戦いになるかも知れないです。

かなり大雑把ではありますが、店舗の商圏の調査はこれくらいにしておきます。

地域のイベントを把握する

ある程度、自店の商圏の把握が出来ましたら、次は地域のお祭りや学校、公共施設等のイベントにどのような物があるのかを調べます。

贅沢を言ううのならば近隣の会社や工場などのイベントや休日の情報も手に入れば最高ですが、これはかなり難しいです。

もしかしたら会社のウェブサイトなどで入手できる可能性がありますので、チェックしてみてくださいね。

コンビニのオーナーさんや店長は、意外と地域の情報に疎い傾向があります。

店を回すのに忙しくて気が付けば、店と家の往復になって店舗の仕事については詳しくなります
だけど店舗の外の状況に関しては無頓着になってしまう傾向にあります。

店舗周辺にある学校や商業施設、公共施設のイベントであればインターネットで手に入ります。

全ての情報がネットに公開されている訳ではありませんで、
実際に施設に赴いて自分の足で探すか、もしくは来店されたお客様、勤務しているアルバイトさんに聞くと良いです。

地域の情報が無ければ、例えばお祭りをやっているのに、平日と同じ対応をしてしまい、大きな売り上げを逃してしまうことがありますので重要です。

お客として店を利用してみる。

引き継ぐ予定のお店を一度ならず何度も時間を変えて、お客として来店してみる事をお勧めします。
いわゆるミステリーショッパーというヤツです。

客層や店舗の品ぞろえや接客態度、清掃が行き届いているのかを店舗のオペレーションのレベルを確認します。

特に店長やオーナーさんが不在の時にアルバイトさんがどのような感じで働いているのかを知っておくことは、とても重要です。

店舗の観察した結果次第では、店長として仕事のハードルがどの程度の物になるのかが分かります。

近隣店舗の調査も大事です。

ミステリーショッパーは自店だけでなく近隣のお店も行うと良いです。

自店では取り扱いが無くて他店の売れ筋が分かれば、一度自店で採用してみるとヒット商品を発掘したことになります。

もし売れなければ売り場から排除すればOKです。
この手の商圏や近隣店舗の調査は定期的に行う必要があります。

売れるもの人の流れは常に変化していると考えて間違いありません。
これを怠ると気が付けば、流れに取り残されてしまいます。

売れる商品は自分で考えるものではなく、探してくるものだと思います。

スタッフの動向を把握

コンビニ店長になる前に

コンビニの運営はスタッフを知ることが大事です。

次は勤務しているアルバイトの動向の把握をします。

時間帯別のアルバイトさんの属性(学生、主婦、フリーター)や人数、年齢層を確認します。

これは実際に求人を掛ける際に重要になって来ます。

例えば学生がアルバイトの大半を占めるのに、求人の募集が日曜日の新聞折り込み広告を入れてしまえば全然効果が無いです。

属性に応じた求人媒体(ネット、フリーペーパー、ポスター、紹介)があります。

影のリーダー探す。

次にアルバイトの影のリーダーを見つけます。

どのような店にも店長やオーナーの他に必ず、アルバイトの中でリーダーシップを取る人が出てきます。
いわゆる壁のボスというヤツですね。

影のボスの存在はアルバイト達の働く様子を見れば分かります。

たまに店長さんも影のリーダーを明確に把握していない場合があります。

影のリーダーの事をインフォーマルリーダーと呼びますが、彼らを把握できていない店は人材が定着していない傾向があります。

彼らの影響力は想像以上に強大です。

インフォーマルリーダーを把握しないとけない理由は、2つあります。

一つ目は店舗の運営をスムーズに行うためです。
恐らく新しく店長に就任された場合、経営する店を自分のカラーに染めようと考えるものです。

その時に影のリーダーにある程度の根回しをして置かないと、キツイ抵抗を受ける事があります。
最悪リーダーがスタッフの大半とともに辞めてしまう可能性があります。

二つ目は店長より影のボスの影響が強くて、店長が何も言えない状況になっている場合があります。

影のボスが自分だけ楽に仕事が出来るように、オペレーションを勝手に変更している場合もあります。

さらに気に入らないアルバイトを苛め抜いて追い出してしまうケースも有ります。

しかもこの様な人物は店長など前ではとても聞き分けの良い子に見える事が多いので注意が必要です。

悪しき影響を与えるリーダーは、早期に排除しないと新しい店長も彼・彼女の顔色を窺いながら仕事をする羽目になります。

独裁者と化した影のリーダーを排除する方法をご紹介します。

店長が仕事に対して厳格な対応とルーズになった勤務体制を改革するだけです。

公平で厳格にルールを守るように店の方針を徹底させていけば、自然と彼らは消えていきます。
自分が好き放題に仕事が出来なくなれば、影のボスは辞めるしかないからです。

店長が入ってから徐々にするのでは無く、最初から徹底させなければいけないです。

また影のボスと同じような仕事をしていた人も全員いなくなる可能性があります。

悪影響を及ぼすリーダーを排除するには、店長自身も痛みを覚える覚悟が必要になります。

無傷で済むことはまずありません。

店舗で何が売れているかを確認。

新しく入るお店で何が売れているのかを把握します。

コンビニの場合は立地条件によっては、売れる商品が異なります。

これを把握しなければ売り場を作るときや発注をする時に、かなり苦労することになります。

マニュアル通りの売り場を作ってしまい、全然売れない棚を作ってしまう可能性があります。

コンビニ経営ではマニュアルの順守は必須ですが、ある程度お店の状況に合わせた柔軟な運用が必要になってきます。

データの取得は出来るならば発注実績だけではなく、レジのジャーナルを繰ってみると良いです。

実際に何が売れているのか、どのような組み合わせで売れているのかを知っているのと、知らないでは天と地ほどの差があります。

あと商圏調査やミステリーショッパーをすることで、得られた情報をもとに実験的に商品を導入してみて、イケれば定番に格上げダメならばお引き取り願います。

店舗の財務状況の把握

店舗の財務状況

店長になる前に、店の財務状況と利益がどこから出てるのか、損失はどこにあるのかを確認できるならチェックを


実際に店長になる前に、可能であれば店舗の財務状況を把握して置いてください。

日販(一日の売り上げ)がどの位あるのか?

人件費はどの位掛かるのか?

廃棄ロスは一日当たり幾ら出ているのか?

棚卸ロスは平均でどのくらいあるのか?

全体の粗利益率も知っておくと良いです。

ひと月当たりの利益は、どの程度見込めるのか?

コンビニのオーナーがコントロールできるコストは、人件費、廃棄ロス、棚卸ロスや消耗品費くらいしかありませんので、最低でもこれらのコストの水準を把握しておくと良いです。

利益が少なければ何処で経費を垂れ流しているのかを調べなければいけません。

店長就任前に知っておければ最高ですが、現実的には難しいかもしれません。

日販が40万を切るお店であれば、かなり経営が苦しい状況である可能性があります。

損益計算書や貸借対照表が読めない場合は、簿記の2級クラスの知識を付けておくことをお勧めします。

どの商品や時間帯から利益が発生して。
どこで損失を出しているのかを明確に把握するには会計の知識は必要不可欠です。

専門家にお願いする手もありますがコストと時間が必要になります。

最初は様子見

実際に店長になってからですが、お店の状況の把握に努めて必要以上に手を出さない方が良いです。

上手く店舗が回っているのであれば、そのまま現状を維持する方向で、うまく回っていないのであれば何処を改善すれば良いのかを知る事が出来ます。

焦りは禁物です。

最後に各種調査で得られた情報をもとに、自分の店のカラーを出して行けば良いと思います。

最後に

当たり前のことが難しい

傍から見ると、簡単にできそうなことでも、実際にやるとなると、色々な感情が出てきて、難しくなります。


戦う前に勝負は決まるという言葉があります。

勝負の趨勢は、事前にどれだけ準備できたかで決まります。

正直申し上げて普通のコンビニに限らず、既存のお店を引き継ぐときにここまで調査をする人は極少数です。

大半の人は前任の店長さんや本部のスタッフへのヒアリングで終わるケースが多いです。

正確な情報を持たないで就任すると、後で大変な思いをするのは店長です。

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