こんにちは元コンビニ店長の行政書士です。
アルバイトが仕事をやめたくなる日時についてお話します。
アルバイトが店で働き始めてから、3日目、3週間目、そして3ヶ月目に仕事をやめたいと考えることが多いことから前の数字をとって、マジックナンバー3と呼ばれています。
私が店長をしていたコンビニでも短期で辞めていった方は、おおむね、3日目、3週間目、3ヶ月目に消える傾向がありました。
なぜ3日目、3週間目、3ヶ月目に居なくなるのかをご紹介します。
アルバイト入社3日目
まずは3日目の説明から アルバイトさんが、働き始めて初日や二日目は慌ただしく過ぎ去り、大体3日目あたりにアルバイトさんの考えることは、
「自分は、役に立てるのだろうか?」
「私の居場所はここにあるのか?」
もしくは「この職場は、あまりいい職場ではない」 「この職場はヤバイ!」考えるのではないでしょうか?
新しく始めた仕事新しい人間関係で新人のアルバイトさんは、とても強い不安や緊張感を抱えて仕事をしています。
このときにお店の先輩や店長から新人である自分が受け入れられないと感じれば、新人のアルバイトさんは、すぐに居なくなってしまいます。
働き始めて3日目であれば、職場内のしがらみもほとんどなく簡単に辞める事ができます。
アルバイトさんをここで辞めさせてはいけません。
アルバイトさんが長続きする重大な理由の一つに自分の働く職場で、役に立っている・居場所があることです。
お店で働く店長さんや先輩のスタッフさんは、3日目に新人のアルバイトさんに、
「君はとても役に立っている」
「君の居場所は、ここにある」
「君入ってきてくれて、とても助かってる」
「うちの店で働いてくれて、ありがとう」 などのメッセージを伝えることで、
新人さんの不安を解消してあげることが大切になります。
その方法として3日目に、店長が新人さんと簡単な面談をする。
新人さんの歓迎会を開催する。
勤務終了後に簡単な承認セレモニーを開いて、新人さん拍手や歓迎の言葉をかける。
方法は店の事情に合わせて考えると良いでしょう。
なんにしろ3日目の新人さんに感謝と歓迎の意を形にして伝えることがポイントです。
入店から3週間目
次に3週間目についてお話をしたいと思います。
入店から3週間目 アルバイトさんが週に入るシフトの日数にもよりますが、私の経験上、入店から3週間で、ある程度の仕事内容や流れを把握できるようになります。
アルバイトさんも働き始めたときは、とにかく仕事を覚えるために必死になって仕事をします。
最初は仕事を少しでも早く覚えるという目標もあり、目標を達成する充実感もあります。
また仕事を一つ一つ覚えて、出来る様になるという自分の成長する様を実感出来ることから意欲も高い状態です。
しかしながら一通り仕事を覚えると後は、同じ仕事を繰り返していくことになります。
そして時間の経過とともに、最初のころにあった意欲も少しずつ弱くなっていきます。
さらに店長さんや先輩スタッフも「新人」という認識がなくなり、入店したての時ほど関心を抱かなくなります。
そうなると新人アルバイトさんは仕事上の目標もなく以前ほど成長の実感がなくなって、仕事がつまらなくなってきます。
「仕事もつまらなくなってきたし、もう辞めようかな?」 という思いが心の中に生じます。
そのまま新人さんが辞めてしまうこともあります。
お店としては大切な時間とお金をかけて採用し育てた新人さん、この段階で辞めさせるわけにはいきません。
投資金額を回収するのに数百万円もの金額の売り上げが必要になります。
せっかく入ってくれた新しい仲間が居なくなることは、店長としてはかなりキツいショックを受けます。
私の店舗でも何人もの人が、短期で辞めて行きましたが毎回ショックを受けました。
そこで3週間目で辞めさせないためにも店長さんは、新人さんに何らかのアプローチを行う必要があります。
例として入店から3週間目にフォロー面談をする。
仕事中でも勤務終了後でも良いので少し時間をとって、新人さんと面談をします。
そこで「君は、とても早く仕事を覚えてくれた。君が居てくれてとても助かる。ありがとう」といった事を伝えると良いと思います。
ポイントは言葉で感謝とねぎらいの思いを形にして伝えることだと思います。
この面談をする・しないで離職率は大きく変わってきます。
アルバイト入社90日目
最後に3ヶ月目について、お話をしたいと思います。
入店して3ヶ月目が一番多くのアルバイトさんが辞めていく時でもあります。
普通に仕事をこなし戦力として働いてくれる時期です。
最初の1ヶ月くらいは周囲から様々なフィードバックもありますが、3ヶ月にもなると仕事が出来て当たり間というふうに、思われ仕事ぶりを褒めてもらえる機会が減少します。
仕事を続けると職場内で仕事以外の事柄が見えてきます。
ここで店長や先輩との人間関係や仕事の評価について、何らかの不満を抱える人も出てきます。
不満を誰にも相談できなくて、そのまま仕事を辞めてしまいます。
アルバイトさんが仕事をやめる理由として ・職場の人間関係 ・時給が上がらない ・仕事で評価されない などがあります。
ここで店長さんはアルバイトさんを辞めさせない為にも、3ヶ月目のアプローチをすると良いでしょう。
例として
・スタッフのランクを上げて、今まで任せていなかった新しい仕事を教える
・ランクの上昇をバッジなどで制服に違いをつける。
・時給を上げる など、アルバイトさんの仕事ぶりを認めて、その証を授与することだと思います。
また新しい仕事を任せることで、次の目標を作ることも大事です。
アルバイトの回転が速い店は儲からない。
最後にアルバイトに限らず従業員の入れ替わりが激しい店は儲かりません。
理由は求人や新人教育に必要以上のコストがかかること。
もう一つは新人がオペレーションに慣れたころに居なくなるので、店長が初歩的なミスのフォローや新人教育に時間を取られてしまう。
ベテランクラスが居ないので店のレベルが低いまま。
普通に従業員が長続きする店よりもお金と手間がかかり、サービスのクオリティが上がらない傾向に。
サービスが下手だとお客様も減っていき、売り上げが下がります。
今日もブログをお読みいただきまして、ありがとうございます。